奇跡のライ麦

こんな話、聞いたことあります。アメリカのアイオワ州立大学の生物学者の実験です。
30センチ四方の木箱のなかに砂を入れて、一本のライ麦の苗を植え、数ヵ月間、大切に育てます。すると、ひょろひょろとしたライ麦の苗が育ってきます。
貧弱な一本のライ麦なのですが、4ヶ月後、箱を壊し、そのライ麦の根についている砂をふるい落とし、その根の長さを計ります。目に見える根はものさしで足していきます。根の先には根毛とかいう目に見えないじつに細かなものがたくさん生えているのですが、そういうものは顕微鏡で細かく調べてみんな足していくのです。
その結果、一本のライ麦の苗が生きていくために、その狭い箱の砂のなかにびっしり張りめぐらしていた根の長さは、なんと、11,200キロメーターにも達したというのです。これはシベリア鉄道の1.5倍だそうです。ライ麦の苗が命をながらえ、ささえるという営み、それは奇跡的な営みなのです。よくがんばったなと、そのライ麦にエールを贈りたくなりますね。

ところでこの話、ライ麦だけじゃないのです。私たちの周りのあらゆる生き物は、それが植物でも動物でも、生きるという営みのなかで、こうした必死の、すばらしい奇跡的な営みをどこかでしているのです。

私たちの心臓は、重さ2~300グラムの筋肉の袋です。この小さな心臓は、休むことなくドキドキという拍動を繰り返して、血液を全身の血管に送ります。1回の拍動で送り出す量は約80ミリリットル、1分間に70回ほど拍動するので、体内の全血液の量を上回る5.5リットルもの血液を送り出す計算になります。それは一日だと約8,000リットルにもなります。ざっと小型のタンクローリー車2台分です。すごいポンプですね。
今日まで、たった一日の休みもなく働き続けてくれているのです。「すごいよ、生きるって、これからもがんばろうな」と思わずそっと胸に手をやるカズ先生です。

2007年11月07日 09:57 | | コメントを読む (2) | コメントを書く


コメント

ほんと命って不思議ですよね。毎日、私たちの心臓が動いて生きているんですね。私のお腹の中でも毎日、小さな心臓が動いています。最近、胎動が激しくて、本当に強い生命力を感じます。^。^

Posted by: がちゃぴんこ | 2007年11月10日 22:44


生命あるすべてのものがうまく循環してくれるからこそ、生きていられるんですよね。
生まれてからたった1日も休むことなく
自分の為に働きつづけてくれている心臓に感謝します!
カズ先生のブログを見ると、色々なことでめげそうになっても頑張ろう!って
元気が湧いてきます。
当り前のように思っていることに感謝するって大事ですね。

Posted by: ベジタリアン | 2007年11月12日 14:47


コメントを投稿する

ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。 また、投稿されたコメントはフジテレビKIDSが企画・制作する映像物や出版物、ウェブサイト、広告宣伝などで利用させていただく場合がありますのであらかじめご了承 ください。