水族館にて

大学生の息子が釣りを始めた。
近くの堤防などで思わぬ釣果を挙げて、食卓の一皿になることもある。
小魚の南蛮づけ、ハゼの天ぷら・・・
私は若い頃から海に潜るのは好きだし、初心者ダイビングもするが、
いつの頃からか、見るのに徹するようになった。
殺生はいかんなどという気もないし、むしろ、さかなを食べるのは大いに好きである。

ところで先日のこと、その息子が成人を迎えた。
久しぶりで家族で食事に出かけた帰り、突然、品川のアクアスタジアムに行きたい
というのでお供した。
そういえば、彼が車の免許を取ったとき、レンタカーを借りての初めての遠出も
三浦のマリンパークだった。
私自身、物心ついてから水族館にはなぜかこころ惹かれるほうだが、
こんなところが似るのも親子だからだろうか。

最近の水族館は、実にすばらしい。
トンネルから頭上に群れるさかなを眺めるなど、まさに竜宮城気分である。
大型のノコギリザメの回遊もさることながら、ダイバー経験のあるものにとって、
大型のイトマキエイ(マンタ)のゆうゆうとした泳ぎを目前で見るのは至福の時である。
なんとそのマンタが大きな口を開けて近づいてきたかと見るや腹をみせ、
目の前で豪快にバック転、これをゆったりと何度も繰り返す。
実に優雅で、おおらかで、限りなく美しい。
小型のエイが両脇に並んだエラを開け閉めして並んで泳ぐ様は、
飛行機が翼のライトを点灯させながら着陸するあのタイミングにぴったりである。
まさに自然界の一大航空ショウに、時間の経つのを忘れ、家族みんなで堪能した。

小さい頃は、一緒に出かけるのが当たり前だった子どもが、
10代半ばになると家族と外で過ごす機会もめっきり減る。
久しぶりの水族館は、家族にとっても大切な思い出となった。

2008年03月12日 09:37 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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