あなたは「ふつう?」

私が還暦を迎えたときの話です。
苦労をかけた家内に、ふたりの老後を少しでも豊かに過ごそうと、
とてもやさしい気持で「どんな夫になって欲しい」とうっかりたずねてしまったのです。
妻の返答は早かった。「ふつうのひとになってください!」
「え! ぼくは『ふ・つ・う』じゃないの?」
この瞬間から、私は「ふつう」という言葉が、いつも頭を駆けめぐるようになりました。
日常の会話やTVなどでも、この「ふつう」という言葉が乱発されます。
「ふつうのくらし」「ふつうのこども」「ふつうのかいしゃ」・・・
小さな子どもまで、「将来、何になりたいの?」と聞くと、
「ふつうの大人」なんて答が返ってくるじゃありませんか。
まったく、ふつう、普通、フツウのオンパレード。
ところで、みんなが大好きな「ふつう」って、どんなことなんでしょうね。

よく私たちは、順番をつけますよね。
東京で一番おいしい店とか、今年一番おもしろい映画とか。
カズ先生は、こんな時、すべての店を知っているわけじゃないし、
映画もすべて見たわけじゃないので、少なくとも3本の指に入るよ位にしておきます。
それだって、言い過ぎかも。
最近よく使うのは、A、B、Cの3段階評価です。
もう一度行きたい店とか見たい映画は「A」、
つまり、是非リピートしたくなるなら「A」です。
二度と行きたくない店、友だちにもお奨めできない映画は「C」、
だれもが共通してお奨めしかねるレベルです。
あとはみんな「B」です。これなら割とすっきりでしょ。
とびきりの「A」、はしぼう(箸にも棒にもかからない)の「C」というわけ。
するとどちらでもない「B」が「ふつう」ということなんですね。

2008年11月19日 09:58 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

個性の価値が下がってきていると思うのは
不景気だからでしょうか?
バブルの頃は
「あなたって普通ね」と言われて
傷ついた人もいるはず。
つまらないヒトとかかわいそうなとかの
代名詞だったような‥。
時代は変わって
現代は『フツー』が市民権を持っているのだなぁと。

Posted by: 匿名 | 2009年07月13日 22:44


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