カエルの子はカエルでなぜいけないの
親にしてみれば「鳶(とび)が鷹(たか)を産む」、つまり、
親よりもはるかに出来のよい子どもを得たいと思うのは常です。
しかし、現実は厳しい。
「カエルの子はカエル」とか、「瓜(うり)の蔓(つる)に茄子(なすび)は生らぬ」
のことわざ通り、ふつうの人にはふつうの子どもといった、
高望みを戒める言葉もあります。
学歴社会から実力社会へ、といいながらも、少しでもよい学校に行かせることが、
親のつとめであり、愛情。
そして、子どもの明日の幸せにつながるパスポートといった信仰も、
お受験真っ盛りの背景にはあるようです。
今どき「お父さんみたいにならないように、もっと勉強しなさい」と、
やたらに子どもの尻をたたくお母さんは少ないかもしれません。
こんな育て方では、父親への尊敬も、大人への信頼も子どもに育ちませんね。
政治の世界は二世や三世ばやりですが、サラリーマン家庭やお店屋さん、
職人などと呼ばれる家庭ではどうなのでしょう。
農家なども跡継ぎがいないとよく言われます。
親にしても、わが子に自分を乗り越えて行って欲しいとは思いますが、
「パパのような仕事にはつきたくない」などと面といわれると寂しいものです。
なんだか自分のこれまでの人生を否定されるかのようです。
確かに家業を継ぐとか、跡取りなんていう言葉は古いのかもしれませんが、
こうした親の生き方や職業が否定されがちな昨今、
子どもたちには天職なんていう言葉も遠くなっているのかもしれません。
せめて、「お前も大人になれば、お父さんの後は継げるよ」とか、
「お父さんもお母さんも今の仕事が大好きだよ」と、
自信を持って子どもには言ってやりたいものです。
子ども自身が自分で判断できるようになるその日まで、
そうした価値観は子育ての基本ではないでしょうか。
カエルの子はカエルでなぜ悪いのって言えない世の中ってどこかおかしいですよね。
子どもには今をしっかりと土台にして育てないと、
ただ夢のような青い鳥を探し続けることになってしまう気がします。
2008年12月03日 09:50 | | コメントを読む (0) | コメントを書く
