KYとLD
KYが「空気読めない」の略かと思っていたら、「漢字読めない」でもあるとか。
漢字の学習を苦手としたり、黒板の字をうまくノートに書き写せなかったり、
学習の一部にそうした学びにくさをもった子どもはカズ先生が長年、
研究のテーマにしてきたLD(学習障害)と呼ばれる、
知的に遅れはないのに学習につまずきやすい子どもたちによくみられる特徴です。
欧米、特に英語圏では読み障害とも呼ばれるのですが、俳優のトム・クルーズ、
画家のマッケンジー・ソープ、鉄人シェフ、ジェイミー・オリバー、
推理小説家のアガサ・クリスティ、脚本家ジョン・アービングなど、
著名な方にもかなりいることが知られています。
シンガポールの初代首相リー・クアンユーや米国の第28代大統領T・W・ウィルソン
などの一流の政治家もそうした特徴があったことは伝記からもうかがわれます。
実業家のチャールズ・シュワブや弁護士のデーヴィッ・ボアなどは
漫画を利用して克服したとカミングアウトしています(この辺りの詳しい話は、
「LDとディスレクシア」上野著、講談社+α新書をごらんください)。
そんな特徴を逆手にとって社会で活躍しているとしたら、
それはそれですばらしい話ですね。
わが国では漢字の学習を苦手とする人はたくさんおり、ひょっとしたらわが国の首相も
そんな特徴をお持ちなのかと一瞬思ってしまいました。
昨年、ファンタジー恋愛映画「いま、会いにゆきます」などの原作者でよく知られた
作家の市川拓司さんとお話しする機会がありました。
彼もまたそうした特徴をお持ちであることはご自身が語られているのですが、
ベストセラー作家として活躍されている秘密は、映像的な手法で
小説を書くことができるからだとお聞きし、妙に納得したカズ先生です。
大切なことは、みんなと同じである必要はなく、
それぞれの特徴をどう活かすのかということです。
カズ先生自身にも思い当たる節(ふし)が多々あります。
どこかに弱点があると他によく伸びるところがある、あるいは長所として伸びやすい
といったことをこうした人々から教えられます。
「たいせつなことはみんなLDから教わった」私の大学での最終講義のむすびの言葉です。
2009年02月11日 11:42 | | コメントを読む (0) | コメントを書く
