母の残したおおきな愛

今、私はおおきな悲しみのなかにある。
私が心から信頼しきっていた、大事な愛娘にも等しい教え子を
二年と言う短い時間で病魔に奪われてしまった。
あんなに愛していた小学生と中学生の息子、
そして学生時代から皆がうらやむ仲の夫を残してである。
過酷な運命への覚悟を秘めつつ、
君が家族に寄せた愛のおおきさを誰も量ることはできない。
すい臓がんと診断されたその日から、君は冷静に敢然と病魔に立ちむかっていった。
あと一息だった博士論文の執筆を中断し、
残された時間のすべてを闘病と家族への慈しみのために君は費やした。

「今の私の状態も私自身は決して悲観はしていません。
 1つ1つの事実をしっかりと受け止め、
 治療もそして私自身の人生も前向きに取り組み、
 ていねいに生きていきたいと思っています。」
という言葉を残して君は逝った。
あんなに温かく、やさしく、聡明で、誰からも好かれる君が、
なぜこんなに早く逝かなきゃならないんだ、
すべてが神のみ手にあると思う私なのだが・・・
本当に残された短い時間を、君はていねいに、ていねいに、走りぬいたね。

最後に、ご主人と残されたお子達にお伝えしたい。
彼女は私たちにも常に限りなく温かく、やさしく、
誠実で、ガンバリ屋さんだったことを。
彼女はこれからも皆の心の中でも生き続けていくことを。

彼女の在りし日の姿をつづった追悼のメールを送ったところ、
昨夜、夫君から返事をもらった。
「先生からいただいたメールは、子供達にもすべて伝えさせていただきました。
 母親が見せなかった部分を知り、その大きさを実感し、
 家族へのお言葉までに涙をこぼして聴いておりました。」

お母さんの残した大きな愛に包まれ、
子どもたちよ、お母さんと一緒に生きていってほしい。

2009年11月18日 09:53 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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