あいさつのできない子

最近はどこの学校にも学校評議会という学校をサポートするための
保護者や有識者で構成される委員会があります。
学校のさまざまな運営に対して、年に数回ですが、見守りアドバイスする委員会です。
私も自分自身が50年も前に卒業した、
そして私の子どもたちもお世話になった小学校の評議員をしています。

先日その集まりがあったのですが、先生から
「最近、日常的なあいさつができない子どもが増えてきているのですが」
というご相談がありました。

都会では子どもたちをめぐるさまざまな犯罪も増えており、
「見知らない人について行ってはいけない」から
「やたらに知らない人と話をしてはいけない」といった指導もあります。
子どもたちが住んでいるアパートやマンションなどでも、
隣がどんな人なのかわからないことも多いですし、
郵便受けの名前や表札を掲げないところも珍しくはありません。

まさに、「隣は何をする人ぞ」という風潮のなかで、
地縁とか地域のお付き合いが希薄になっていることも事実です。

昔は肝っ玉母さんのような、地域で誰にでも
親しく声をかけてくれるお母さんがいたものです。
私の母などもそのひとりで、母が亡くなった時、友人の一人が
「お前のお母さんはみんなのお母さんだった」という言葉が思い出されます。

口であいさつをちゃんとしなさいという躾(しつけ)も大切ですが、
せめて家庭のなかでもできるだけ自然に
「おはよう」「いただきます」「ごちそうさま」「いってきます」「気をつけてね」
「ありがとう」「ただいま」「お帰りなさい」「おつかれさま」「お休みなさい」
・・・など、大人がそのモデルをしっかり示し続けるのが基本かなと思います。
子どもが習慣として身につけ、誰にでもそのように接するのが当たり前で、
自然で、心地よく感じることが伝統であり、文化なのでしょう。

そんなことを思いながら、気難しい年頃というか、
家の中では口の重い大学生の息子が帰ってきた気配に、
明るく「お帰り!」と声をかけました。
すると、小さな「はい」という声が返ってきました・・・

2009年12月16日 09:44 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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